石井 裕(MITメディアラボ 副所長・教授)講演会に行ってきました

うっかり先週の事になってしまいましたが、いつかお目にかかりたいと思っていたMITメディアラボ石井裕教授の講演会に行ってきました。講演会と行っても、比較的カジュアルなイベントで、題して「前陣速攻呟き卓球百連射」。日頃twitterでつぶやいている事などから、時間の許す限り(2時間30分で数百枚のスライド)に関連したトークをひたすら続けるという内容。これがかなり面白かったです。

卓球ネタから始まったと思いきや、次から次にいろんな話題に展開していき、外からのとりこむ情報も、中から湧き出るアイデアも、頭の中で何かしらの反応を必ずおこさせて、次に進んでいく。その前進力。世界のMITで研究を進めていくには、やはり、並の人間ではとてもとても。生きるエネルギーというのか、ものすごい迫力を感じました。そしてそのエルギーをみなに分けてもらえた感じです。(いやそろそろ自分がエネルギーをみんなに分ける順番のはずですが...)

実はこの石井先生、私の大先輩にあたる方。私が社会人になって最初に勤務したのがNTTのヒューマンインターフェース研究所(残念ながらその名前は既になくなっています)。ちょうど私が横須賀で働き始めたその年に、石井先生はめでたくMITのニコちゃん大王(NICHOLAS NEGROPONTE)に誘われて着任されたとのこと。私は人とコンピューター、あるいはそれを介在した人と人とのコミュニケーションにとても興味があって、視覚、聴覚、触覚などいろんなコミュニケーションのあり方に注目しています。今回の講演のなかにもI/O Brushという研究成果を見せていただきました。直感的で分かりやすい情報との戯れです。

私はその後、研究者の道からより事業に近いところへとシフトして今に至りますが、「もっと楽にコンピューターを使えるような世の中にしていきたい」という志はほとんど変わっていません。これからも私なりのやり方でその実現に向けてやっていこう、そういう元気をもらえた楽しいひとときでした。

今回、数々の言葉が印象に残りましたが、ひとつだけ選ぶとすればこれでしょうか
「2200年を生きる人に、どう思い出されたいですか? 」
このくらいのスケールで生きていきたいですね。

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