プロボノカフェに参加してみた

知らない人同士が集まったのに 既に共有できている「感じ」がある

先日、近所でプロボノカフェなるイベントが開催されていたので参加してきました。きっかけは新聞の折り込みチラシ。私は花小金井に住み始めて10年くらいになりますが、もともと地元民ではないので、地域の付き合いが多くはありません。そこで交流を始めるのにちょうどいい機会かなと思って参加しました。ところがこのイベントは期待以上に楽しく、かつ、収穫のあるものでした。

コンテキストを増やして豊かになる

前半は各種HACK本でおなじみの小山龍介さんからのお話。情報そのものをたくさん持つだけの物知りになるのではなく、コンテキストのバリエーションをたくさん持って、アイデアやコミュニケーションを豊かにしていこう、という内容でした。もちろん後半のディスカッションのための前準備としてとてもいいお話でした。後半はワールドカフェでプロボノについてのディスカッションです。ワールドカフェなるアクティビティも私はほとんど知らなかったのですが、こちらもとても興味深い内容でした。

プロボノカフェで掘り下げたら見えてきた「感じ」とは

この後半のワールドカフェではプロボノって何?みたいなことを参加者同士でどんどん掘り下げていきました。もちろんいろんなバックグラウンドの人が、偶然のように集まっているので、それぞれの立場でアイデアを出し合います。それでも世の中の現状やこれからの方向性については、不思議と既に共有できていることも多い印象でした。私が参加者の多くの方と共有できていると感じたこととは、
「各人が社会の要求に沿って取り組んでいる日々の活動が、本来の在りたい姿とずれてきているのではないか?」
という「感じ」です。職業や年齢、性別を超えて感じ始めているこの「感じ」は、これから社会が向かっていく方向のキーとなる「感じ」かもしれないです。そこで自分なりの今の思いをメモ

仮説: 巨大になった社会システムの運用効率を求めても、人々の幸せを満たす方向には動かない

ソーシャルネットワークマイクロファイナンスプロボノといった従来組織あるいはシステムを利用しない新しいアクティビティの数々は、各人が身近(地理的な身近さでなくてもよい)な小さな現実としっかり向き合って、それを解決することが求められていることの具体論でなのではないでしょうか。社会システムをうまくモデル化して最適化してきた20世紀。最適化はかなりうまく行きました。しかし、現在ではその社会システムのモデル化誤差の影響が無視できないような現象が各所に現れているように見えます。以前の日記の文中(モデルの再構築)にも書きましたが、これを解決する為には社会システムのモデルそのものを変えないといけないです。

この「感じ」に注目 新しいモデル作りの仲間は誰だろう

私はしばらくこの「感じ」に注目していきます。もちろん、ただ見るだけでなく何かしらアクションを起したいですね。そういう気持ちにさせるいいイベントでした。当日、一緒に参加していたみなさん、ありがとうございました。これからもよろしくです。
プロボノカフェ